このページは「転職/就職サイトの口コミに疑問がある方」向けですが、これは転職や就職以外の日常生活でも使える考え方です。
「転職サイトの口コミってどう?」
「エージェントサイトを利用したいけど、心配だな…」
あなたも実際にこのように疑問に思われているのではないでしょうか?
転職先の企業を探す場合や転職サイトを使う場合も口コミは気になりますよね。
では、転職や就活サイトの口コミは信用できるのでしょうか?
まず結論から言えば、
- 客観的情報は信頼できる
- 主観的な情報は信憑性が低いが、希少価値の高い情報も多い
- 悪い口コミ・やらせ口コミは投稿されやすい
- 利用者は口コミは参考程度にして進めていくべき
です。
口コミは「客観的」「主観的」の2つを見ることが大事
口コミには客観的情報と主観的情報があります。
客観的情報とは誰でも等しく評価できる情報、主観的情報とは利用者によって感じ方が異なる情報です。
客観的
客観的情報とは、誰がその企業で努めても、そのサイトを利用しても同じように感じることです。
例えば、このような口コミです。
- この会社は2018年に厚生労働省のブラック企業に認定された
- この転職サイトは掲載求人数が1万件を超えている
このように「人によって感じ方が変わらない情報」「客観的に検証できる情報」は客観的な情報と言えます。
これらは調べることで真偽がわかりますから、信憑性が高い情報といえます。
ただ口コミで知りたい内容は「内部の人が体験した内容」ですよね。
そう考えると客観的に見ることができる情報は、信憑性が高くても希少価値が低くなるという問題があります。
主観的
主観的な情報とは、体験した人によって解釈が異なるような口コミです。
例えば、
- この会社は上司が怖くてパワハラが横行している
- 掲載されている求人はどれも猛烈なブラック企業だった
というように、体験した本人によってどうでも言える口コミのことです。
「怖い」は人によって基準が異なるため全ての人にもその上司が怖いと思われるかどうかわかりませんし、ブラック企業という言葉も何を元にして判断したのか不明です。
この情報は「嘘・誇張・誤解」が含まれている可能性がありますが、体験した本人の口コミであるため「希少価値の高い情報」も多く含まれています。
しかし、信用性については疑問が残る点があるので、慎重に見ていく必要があります。
客観的と主観的口コミの違い
客観的な口コミと主観的な口コミの違いについてまとめておきます。
客観的口コミ | 主観的口コミ | |
信用度 | ◯ | △ |
希少性 | 低い | 高い |
口コミを見る時はこのように「その内容が客観的なものか主観的なものか」に着目していくべきですね。
主観的な口コミには「希少価値が高い情報」もありますが、それが口コミを投稿した本人の感じ方によって判断が分かれるものですから、参考程度におさえておきましょう。
口コミには悪い評判が掲載されやすい
また口コミには「悪い評判」が掲載されやすいので注意しましょう。
誰でも嬉しいことはそのままでも、嫌な想いをしたらそれを誰かに言いたいという気持ちが働きます。
前在籍していた会社が最悪だったならgoogleや口コミサイトに書き込ますが、良かった会社はそれほど書かない傾向にあります。
ですから、口コミに悪い情報が多いと「この会社やべぇ!」と思ってしまいますが、必ずしもそう言い切れるわけではありませんね。
ここが難しいところです。
特に主観的な口コミは判断がしにくい
特に主観的な口コミはそれが本当なのか判断しにくいです。
例えば
- 転職エージェントの態度が悪かった
- 良い求人が無かった
- この会社はブラックだ
このように利用者によって判断が分かれるような内容は口コミとして信用しにくいです。
上記で書いたような「主観的情報」であるからですね。
こういった口コミに関しては「そう感じた人もいるんだな〜」程度に考えておくほうが良いです。
もしそのサービスを利用した人・勤めたいた人が全員同じように思っていれば、その企業は悪評によって潰れていますからね。
良い口コミにも「やらせ」が横行している
では、良い口コミは信用できるのでしょうか?
実は良い口コミもまた信用性は低いと言えます。
かつて「口コミのやらせ事件」がありました。
社会人や学生でも何となく気がついていた方は多いと思います。
実は私がかつて行ったことのある飲食店以外の某店舗でも「口コミやらせ」がありました。
簡単に言うと好評価な口コミを投稿すると、割引が受けられるといった内容だったと記憶しています。
口コミって信用できるかと言うと、やはり怪しい点が多いんですよね。
特に利害関係があるとその傾向がありますから、口コミの信憑性を見るには利害関係者かどうかという視点が大事です。
結論:利用者はどうすれば良いのか?
利用者としては「主観的な情報に対しては疑いつつ全体として参考程度にしていく」必要があるでしょう。
口コミはそこで働いていた全ての人の情報でもなく、また主観的な情報も多いです。
口コミだけでその企業やサービスの全てを評価することは難しいんですね。
ですから、もし利用したい転職サイトやエージェントサービス、就職したい企業、その他のサイトやサービスがある場合は「口コミは参考程度」にしておくべきでしょう。
当サイトでも転職サイトやエージェントサービスを比較して紹介しています。
⇒ 転職エージェントは比較してから使うべき!おすすめの転職エージェントはそれぞれの転職者によって違います。
⇒ 【20代や第二新卒向け】おすすめの転職エージェントを比較して紹介していきます。
口コミに関しては何とも言えない点があるので、複数サイトを利用してリスクヘッジをしてもらい転職活動をしてもらうことを推奨しています。
口コミは妄信せずに参考程度にしながら、必ず第二・第三の道を残しながら活動していくことがベストです。