「どの転職エージェントがおすすめか」「転職エージェントはどのように比較すべきか」について紹介します。
転職エージェントを比較すると【どの転職エージェントを利用すべきか】が理解できる
転職エージェントを比較すると【あなたがどの転職エージェントサイトを使えば良いのか分かる】ことです。
エージェントサイトには様々な比較材料がありますが、大きな違いは以下の点です。
- 「エンジニア向け/営業職向け」など転職者の業種や職種
- 「20代向け」「既卒者向け」など転職者の属性
- 上記によって変わる「求人の量や質」
エージェントサイトの比較では知っておきたいことは、この「エージェントサイトが想定する転職者層」と「ご自身の経歴や属性が一致している」サイトを利用することが重要です。
例えば具体例を出すと…
- 30代のエンジニアAさん ⇒ 「レバテック」などエンジニア向けサイト
- 20代の経理職Bさん ⇒ 「リクナビ」など総合型サイト
- 30代の外資系志望のCさん ⇒「JAC」 など外資系の求人が多い総合型サイト
このようにエージェントを選ばれることがおすすめです。
なぜなら、各エージェントサイトではそれぞれの利用者層にマッチした求人を用意するので、エンジニア向けのサイトではエンジニア向けの求人が多くなり、第二新卒向けのサイトでは第二新卒を対象とした求人が多くなります。
ですから、転職者の就職を容易にするには「ご自身に合ったエージェントサイト」に登録する必要があります。
そのために転職エージェントサイトの比較が必要になるのです。
転職エージェントを比較しても意味が無いものは【質】
一方、転職エージェントを比較しても意味がないものがあります。
それは【転職エージェントの質】です。
転職エージェントは転職者1人に担当が付きますが、この担当の質については同じ企業でもバラツキがあり、優しいエージェントが付くこともあれば、ガツガツしたエージェントが付くこともあります。
多少、その企業の社風によってエージェントの転職者への対応は変わってきますが(例えば、営業が強く求人を勧められることが多い企業など)、エージェント個人の性格にも影響されますので口コミや評判も参考になりにくいのです。
ですから、転職エージェントを比較する上で重要なことは「そのサイトの想定転職者」であり、「対応が悪かった」「無視された」というエージェント自身の評判はそれほど比較すべきことではありません。
この点は残念ですが、担当者には当たり外れがあることですから、転職エージェントの比較では「エージェントの質」について除外した方が良いでしょう。
転職エージェントは比較ではなく複数登録をしてリスクヘッジする
転職エージェントを利用する上では、細かな比較よりも複数登録をしてリスクヘッジすることがおすすめです。
1つのエージェントサイトに登録して転職活動をするのではなく、自分に合った複数登録の転職エージェントを利用して転職活動を進めていくこと。
こうすることによって、合わないエージェントが担当に付いた場合や希望する求人が無かった場合のリスクヘッジになります。
最低でも2〜3社ほど登録するようにしましょう。
転職エージェントは企業から報酬を受け取るため利用が無料ですから、これを利用しない手はありません。
おすすめの転職エージェントの比較(総合型)
転職エージェントサービスの大手や有名なものを以下に比較してみる。
エージェント名 | タイプ |
リクナビNEXT | 総合型 |
マイナビエージェント | 総合型 |
パソナ | 総合型 |
spring転職エージェント | 総合型 |
ビズリーチ | 総合型(ハイクラス) |
JACリクルートメント | 総合型(特に外資) |
typeエージェント(関東のみ) | 総合型 |
ワークポート | 総合型/(IT/WEBにも精通) |
エージェントの評判は同じ転職エージェントサービスでも担当するエージェントによって異なる傾向があるため大きく参考にはならない。こういった口コミは事実関係を確認できないためライバル会社が書き込んでいる可能性もあるからだ。
1つ確実に言えることは『どんなエージェントが担当するかわからないため利用者はリスク回避のために複数のエージェントを利用して徐々に減らしていく』ことだ。同じエージェントサービスでも評判が分かれる理由はエージェントと利用者の相性によるものが多い。こういった原因で転職活動が進行しないことを防ぐためエージェントは多めに登録しておくことが望ましい。
リクナビエージェント
誰もが知っている超大手のサービス。学生の時にもお世話になったリクナビを知らない人はいないだろう。
利用した友人Aの評判では「エージェントはしっかりとサポートしてはくれたよ。でも営業が強めでガツガツしていたため転職活動はハイペースでだったな。それが社風なのかどうかは知らないけど」
もちろんこれはエージェントとの外れを引いた可能性もあれば、利用者との相性が悪かった可能性もあるし、個人の主観でもある。リクナビエージェントの全てが営業が強めとも言いきれない。
だが、見方を変えてみるとリクナビNETXは非常に優秀なエージェントとも言える。それは無職者や今すぐ転職をしたいという利用者にとってはエージェントの営業が強いことは逆にメリットであり強みでもある。
無職で今すぐ職に就きたい者やブラック企業を早く抜け出したい者にとっては、一見すると悪く見える営業が強くハイペースで転職活動を進めるエージェントの方が最速で結果を出せる可能性があるということだ。納得できる企業を吟味したい転職者もいれば、すぐに職が欲しい転職者もいる。後者にとって営業が強いエージェントはむしろ適しているとも言えるからだ。
リクナビエージェントは就職市場のトップクラスのグループ企業であるため求人数や種類も豊富だ。実績もあり信頼も高い。
マイペースで転職活動を進めたい人よりも早く転職したい人にとっては最高のサービスであるため登録すべきだろう。
JACリクルートメント
JACリクルートメントでは求人情報の質が良いと評判がある。その理由はJACリクルートメントのエージェントは「法人営業」と「エージェント」を兼任していることだ。
通常の転職エージェントが「法人営業」と「エージェント」に分かれているため「法人営業」は企業内部に詳しいが、「エージェント」は転職者と面談しサポートすることが仕事となる求人の深い情報は知らない。こうなると企業情報は法人営業が抱えて、転職者の本当に知りたい情報はエージェント止まりになってしまい、必要な情報が交換されない。しかし、JACリクルートメントではエージェントがこれらを兼任しているため転職者が欲しい情報を提供しやすく、また企業が欲しい人材も正確に把握しやすい仕組みができている。
そのため最大手のエージェントと比較すると求人数は少ないが、書類通過率が高く企業とのマッチングしやすい転職エージェントとして評判が高い。
マイナビエージェント
マイナビは就職市場ではよく知られているが転職市場ではまだ大手のサービスほど有名ではない。そのため登録者数が多くなく、比較的丁寧でサポートしているという評判がある。
しかし、一方では「希望する求人や書類添削はしてもらえなかった」「メール連絡が遅い」といったマイナスの情報もあり、実際にマイナビエージェント利用者の評判も大きく割れている。
エージェントは金融やメーカー、クリエイティブ、営業やITエンジニアなど業界や職種ごとに分かれているため専門性も高い。女性のコンサルタントのサポートを受けられる「woman will」というサービスもあるため女性でも申し込みやすい。
パソナ
エージェントの対応やサポートについて定評があるが、1番の特徴は「珍しい求人を持っている」ということ。実際に多くのエージェントを使って求人を調べた利用者には最大手のDODAやリクナビエージェントなどには無かった求人を見つけられたという評判が高い。
これはパソナのグループ会社が派遣事業などを運営しており長く付き合っている企業から優先して求人を貰うことがあるため。そのため他のエージェント企業に無い求人に応募できたということで評判が高いようだ。
エージェントの評判は利用者によって分かれるため他社に無い求人を発掘するという目的で登録すると良いだろう。
spring転職エージェント
アデコが運営している転職エージェントサービス。アデコはスイスに本部を置く外資系企業であり、世界60カ国に拠点がありネットワークも広い。国内の求人は北海道から沖縄までを網羅している。
利用者の評判を見ると「私の良い点を応募時に書き添えてくれた」「他のエージェント企業は求人を紹介してくれなかったが、アデコは希望にある求人を用意してくれた」「転職の自信が無かったが私の強みを見つけてくれた」「他と違い機械的な流れ作業ではない」と言った評判がある。
やはり外資系企業であるためかやや通常の転職エージェントとはやや転職者を見る観点が異なるのかもしれない。
少し登録項目は多いが、登録しておきたいサイトだ。
ビズリーチ
ビズリーチは正確には転職エージェントサービスというよりも。会員登録後は6,400以上の企業や1,800名のヘッドハンターに職務経歴書が公開される。名前やメールアドレスなどの情報は非公開であり、勤務先や特定の企業への職務経歴書の非公開機能も付いており転職者への配慮はされている。
会員ランクには「スタンダードプラン(無料)」と「プレミアムプラン(有料)」があり、これはビズリーチ独自の審査基準で決定される。プレミアムプランにも「タレント会員(30日間2,980円(税抜))」「ハイクラス会員(30日間4,980円(税抜))」がおり、それぞれ閲覧できる求人が異なるためアクセスできる範囲も異なる。
type転職エージェント(関東のみ)
90年代から求人ビジネスを行なっているため転職エージェント会社として信頼性が高い。DODAやリクナビエージェントのような最大手ではないもののサポート面では力を入れている。
注意点としてはtype転職は東京・神奈川・埼玉・千葉での転職を考えている人しか利用できない。そのため首都圏在住の方が利用対象になる。
利用者の評判は「希望にあった求人を紹介してくれた」「大手よりもサポートが良かった」「書類選考が通過しやすい求人があった」といったプラスの評判の他にも「上から目線だった」「回答が軽かった」と言った良くない評判もいくつか見受けられる。
80%が非公開求人と割合が多いため首都圏在住者は利用してみても良いだろう。
ワークポート
ワークポートはITやスマホアプリ、ゲーム業界などネット企業の求人の取り扱いが多い転職エージェント。転職者自らが確認できる「eコンシェルジュ」という独特のツールがある。これは自らの求人の応募状況や選考状況などを確認できるため転職活動を効率的に行なうためにワークポートが用意したツールだ。他にも面談予約システム・面談事前入力ツールが用意されているため自ら転職活動を進めていくには障害が少ないだろう。
最近は薬剤師や営業、販売やバックオフィスなどIT関連以外の求人へも事業を広めている。
おすすめの特化型の転職エージェント
ここからは特化型のエージェントを紹介する。
特化型のエージェントはそれぞれの業界や職種・属性によって分かれるため、自分がどんなキャリアなのか、どんな転職をしたいのか次第で選ぶ必要がある。
20代・第二新卒向け転職エージェントと転職サイト
20代や第二新卒者で自分の職歴に自信が無い方に向いているエージェントと転職サイト。
大手企業やベンチャー企業で3年働いた方ではなく、「1年で退社してしまった」「まだ仕事に自信が無い」若い方に向いている。
エージェントサイト⇒ 【20代や第二新卒向け】おすすめの転職エージェントを比較して紹介していきます。
転職サイト⇒ 【20代や第二新卒の転職を決める!】おすすめの転職サイトを複数利用して成功させましょう。
目安としては3年以上の職務経歴があれば、通常の転職エージェントで十分だろう。
こちらを利用せずに、総合型のエージェントを利用すると良い。
既卒者・ニート/フリーター向け
「就活が決まらず既卒者になってしまった」「フリーターになったが就職したい」方に向いているサイトとエージェント。
20代と若い方であれば就職は可能ではあるが、既卒者やフリーターになってしまうと通常の就職サイトを利用しても就職が難しい。
そのためエージェントの力を借りて求人検索や面接指導を受け、上手く流れに乗ると就職しやすくなる。
今は既卒者やフリーター・ニート向けのエージェントがあるため利用されるのではなくこちら側から利用しよう。
⇒ 【既卒の大学生やニート・フリーター向け】おすすめする就活・転職サイトを紹介します。
女性向け
女性向けの転職サイトとエージェントは、求人も女性向けになっているため性別でのマッチングがしやすい。
女性だからという理由で不採用になることが無いため、安心して利用できる。
⇒ 【女性の転職に特化した】女性向けのおすすめ転職サイトとエージェントサイト
IT/WEB業界関係者向け
ITやWEB関係者向けの転職サイト。
WEBディレクターやデザイナー、エンジニアがまず登録しておきたいサイトを紹介。
⇒ 【転職を前提に考える】IT・WEB業界に特化したおすすめの転職サイトを比較していきます。
IT/WEBエンジニア向け
ITやWEBエンジニア向けのエージェントサイトを紹介。
システムエンジニアやプログラマー、Sierの転職ではまず登録して利用したい。
⇒ 【IT/WEBエンジニア関係者向け】転職の時に利用したいおすすめのエージェント3選
未経験業界や職種への転職向け
未経験の業界や職種へ転職する方向けのエージェントサイト。
新しい業界や職種に挑戦したい若い人は目を通しておきたい。
⇒ 未経験者向けのおすすめ転職サイトとエージェントサイトを比較していきます。
フリーランスエンジニア向け
フリーランスエンジニア向けのエージェントサイト。
週3の仕事や高単価案件のサイトがあるため、フリーランスの人は必ず目を通して登録しておくべき。
⇒ 【おすすめ】フリーランスエンジニア向けのエージェントサイトと選び方
新卒の就活生(大学生)向け
新卒の大学生が就活の際に利用できるサイトを中心に紹介。
学生向けにもエージェントサイトがあるため、就活が不安・心配な学生は存分に活用しよう。
⇒ 【就活に苦労した私が教える】2020卒の新卒学生におすすめする就活サイト《17選》