実は私も以前にある会社を辞めたことがある。
その会社での仕事は「大変精神的に厳しい」ものだったため、睡眠中も会社内での仕事の夢を毎日見てしまうくらいだった。
夢と言ってもまるで現実のようなものだったので、その時の私は24時間仕事をしていたようなものだ(笑)
幸いなことに今はもう別の職業なのでその会社とは関係もないためプレッシャーからも解放されている。
しかし、私がここで言いたいことは『毎日会社の夢を見るような仕事の環境の場合は、本人の属性に合っていないため転職や退職、または配置転換を申し出るべき』ということだ。
なぜ会社の悪い夢を見るのか?
仕事が順調に進んでいれば毎日会社の夢を見ることはない。時々その夢を見ることはあっても起きた後にその夢の内容が気になることはない。こういった場合はそれほど深刻に考える必要は無いかもしれない。
しかし、毎日会社の夢を見て「気分が悪い」「スッキリしない」場合は違う。
私は業務内容が多忙であったため「仕事に追われて疲れる夢」を頻繁に見ていた。
私の経験からも特に寝起きにスッキリした充足感が感じられず「嫌な印象を持つ夢」は「悪い夢」である。
夢にはその人の願望や潜在意識を表すこともあり、会社の夢を毎日見るということは業務内容がプレッシャーになっていることが原因だ。また合っていない仕事をしているとも言える。
就業時間内の会社の業務が帰宅後にも脳内で続いているために緊張状態を作っているからだ。端的に言うと、「仕事が終わったという切り替えができていない」ということだ。
会社の嫌な夢を毎日見る緊張状態が続くと?
この緊張状態が長く続けば、脳は充分に休むことができないため次第に疲弊していく。イメージして欲しいのは栄養失調の状態で「生きてはいるが充分な状態ではない」あのような状態だ。
そうなると鬱病などの病気になってしまうことも考えられるだけではなく、例えば「休日が楽しくない」「気分がスッキリしない」などの症状になり、精神的な充実も得られなくなってしまう。
他にもストレスが原因で腰痛や肩こり、肉体的な異常にも繋がりやすい。
実は「精神と肉体」は大きな関係があり、相互に影響し合っている。
これはみなさんもご存知だろう。例えば以下のような事例がそうだ。
- 「重要な会議の前に緊張(精神的緊張)をすると、心臓の鼓動が早まる(肉体的緊張)」
- 「肩が凝ると(肉体的緊張)気分が重くなる(精神的緊張)」
つまり、「肉体の状態が悪いと精神状況も悪くなる」また「精神状況が悪いと肉体も悪くなる」のである。
実はこの会社の夢を毎日見るということは「精神的な緊張」であり、その緊張はいづれ体に影響を及ぼす。
しかし、この精神的な緊張は本人の努力ではどうしようもないことが多い。会社の仕事内容であるため避けることはできず、
だから、私は『会社の悪い夢を毎日見るようになったら、それは「精神的な緊張のサイン」であるから早いうちに転職や退職・配置転換などの判断をするべきだ』と思っている。
もちろん一時的なプロジェクトのように「期限があるもの」ならば、その時期まで乗り切ればその後は問題がないかもしれない。
しかし、期限が長い場合はそれまで「体が充分持ちこたえられるか」は保証できない。
またプロジェクトが終わっても「あの時の嫌な夢をまだ見てしまう」とトラウマになってしまうこともある。
「自分の体は1つしかない」それは取り替えることもできない。もし病気になってしまえばすぐ治ることもあれば、治らないこともある。
だからこそ、早めに判断し行動することが大事である。
私も転職をしたが「今では正解だった」と思っている。やはり自分に合わないものは合わないのである。
逆言うと「自分に合う仕事は本当にストレスにならない」のである。
私ももう夢を見ることがなくなっただけでなく、現在の仕事の方も順調に行っている。
もし会社を辞めたくない場合にしておくと良いこと
どうしても会社を離れたくない、配置転換なども嫌だという場合には最低でも以下のことはしておいた方が良い。
- 適度な運動
- 充分な睡眠時間の確保
- 栄養のある食事を取ること
- 身体的な負担を取るためのケアをする(これが1番大事)
まず適度な運動については「体をしっかりと動かして緊張状態をほぐす」ということだ。体が疲れるとしっかりと眠れるように特にオフィスワークをしている人ほど適度な運動は取り入れた方が良い。
もちろん病気などの疾患や症状が無い場合に限ってであり、それ以外の方は医師などの相談した上で行なって欲しい。
充分な睡眠については「睡眠時間の確保」と「時間帯」に気をつけて欲しい。睡眠時間は個人によって多少差があるため割愛するが、「時間帯」とは何時から何時まで寝ているかということだ。
人間の体は日中は活動して夜間は休息を取るようになっている。実際に昔の人は「明るくなれば起きて暗くなれば寝る」生活をしていた。
だから、最低でも「10時~6時」くらいの時間は睡眠を取る方が良いのである。夜更かしなどの経験がある方はわかるだろうが、同じ時間睡眠を取っていても「夜に寝る」のと「朝に寝る」のでは疲れの取れ具合が違うのを実感しただろう。
同じように深夜勤務が多い水商売の方や医療関係者、工事現場などで働く方に「疲れが取れない」という症状が多いのも寝る「時間帯」が本来の理想とは違うからだ。
臓器には時刻表があると言われており、活動する時間や休息の時間がある。胆のうは11時~1時、肝臓は1時~3時に血液が戻ると言われるようにこの時間帯は睡眠を取ることが良い。
特に中医学では「ストレスは肝(肝臓)」に大きな影響が出るため、ストレスの多い会社はこの時間は睡眠を取っておきたい。
食事についてはインスタント食品ではなく栄養のあるものを食べるべきだろう。また栄養が吸収されるためによく咀嚼することも大事だ。
最後にもっとも大事なことは「身体的なケア」を行なうということだ。上述したように精神的な影響は肉体にも影響を及ぼすため、肉体も緊張状態に置かれる。精神なプレッシャーからどうしても逃れられないならば、肉体のプレッシャーを解消していくことが大事になる。
何をすれば良いかと言えば、「整体や鍼灸院、カイロプラクティック、オステオパシー」などの民間療法をおすすめする。人間の体は知らないうちに変化をしており、その変化も本人は感じることができないことも多い。
つまり、知らないうちに「仕事などの疲労を蓄積」しているということである。
私もとある整体に行ったのだが、施術後はスッキリしただけでなくそれ以降は「腰痛」も治ってしまった。オフィスワークが続き知らない間に体を歪ませていたのだ。
ただしこれらの業界はピンキリであり、素晴らしい治療院は素晴らしいのだがとんでもない治療をするところも存在する。セクハラをするところもあれば、全く効かない施術に高額な請求をするところもあるのだ。
そのため慎重に選ぶために友人などの口コミや信用できる情報を参照して欲しい。