会社では上司は部下に「怒る」のではなく「叱る」べきです。感情を出さずに論理的に話せば伝わりやすくなります。

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日本では部下が間違いやミスをした場合、上司は部下に対して「怒る」というのが一般的です。
一見すると間違いではないようですが、本当は「怒る」のではなく「叱る」べきです。

 

 

 

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「怒る」と「叱る」は違う。上司は部下を「怒る」のではなく「叱る」こと

実は「怒る」と「叱る」という行為は大きく違います。

 

「怒る」とは感情を露にするという意味で、例えば、机を叩いたり、音を立てるという行為や嫌な表情をすることや汚い言葉を使うことが挙げられます。

 

たとえ部下を叱らなくとも自分の感情を出してしまえば部下に「怒っている」と思われますし、部下の人間性を否定するようなことを言えば部下は怒られていると感じます。

 

一方、「叱る」とは、感情を控えながら業務遂行の際のミスや間違い自体を指摘するもので、感情を露にせず、論理的に間違いを指摘してることです。

 

ここで指摘するべきことは業務内容だけに留めるべきであり、部下の人間性などを否定してはいけません。
上司の言い方や伝え方が適切ならば、「叱られている」と部下は感じます。

 

この「怒る」「叱る」という行為は同じ行為だと思われがちです。
確かに実際にそれを行なっている側から見れば同じように見えますが、それを受け取る側の解釈は大きく異なります。

 

 

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「怒られる」と「叱られる」では、部下の上司に対する感じ方が大きく変わる

部下は「叱られる」と【仕事でのミスについて指摘された】と解釈しますが、「怒られる」と【ミスをした自分自身を責められている】と解釈してしまいます

 

これが重要な問題です。
部下は叱られることは平気でも、怒られることは苦手なんです。

 

「怒られた」部下は、感情をぶつけられるため自分自身を責められていると感じてしまいます。
そして、ミスをした上に感情をぶつけられているので「次は怒られたくはない」というトラウマになってしまいます。

 

仕事関係の上司が感情をぶつけてくるということは、普段は有り得ないことであるためこのように影響が大きいのです。
これが後々、上司に正確な情報を伝えなくなったり、部下の業務効率が落ちるという原因なのです。

 

また最近は若い人が辞めることが多いのですが、これは怒ると叱るが混在していることが原因です。
今の若い人は比較的論理的なところがありますから、キッチリと業務内容でのミスを指摘して正してあげれば素直に聞いてくれます。

 

 

なぜ部下が必要な情報を上げてこなくなったのか、と思うことがあれば部下に対して「怒っていないか」改めて考えてみると良いです。

 

「叱られた」部下は、叱られた原因があくまでも業務内容のミスに原因があると考えることができるため、気分を変えて仕事に切り替えることが容易です。

だから、立ち直りも早く、後に残ることはないです。

 

たった「感情が含まれているかどうか」で部下の解釈は大きく変わります。
ここで分かるように「叱る」と「怒る」は大きく違います。

 

 

これが上司と部下の関係が上手くいかない原因の1つです。

 

つまり、「上司が叱ったつもりでも部下が怒られたと感じたら関係が上手くいかなくなる」わけです。

 

またこれが男女の性差や世代間のギャップがあるとさらに上手くいかない原因になります。

 

上司が感情的に怒ることで良いことはまずないです。
感情を露にすることは、ミスを正すという目的において不要なので、内容を指摘してあげるだけで良いのです

 

 

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「怒る」行為が許される場合

では、上司が部下に怒っても許される場合はどういう場合かといえば、プライベートなどで親交があることです。

 

例えば、大学時代からの先輩後輩であり長い時間を一緒に過ごしてきた上司が初めて感情を出して怒ったという場合は問題がないでしょう。

 

このようにお互いの関係性が充分出来ている場合は怒っても問題になることは少ないです。

 

しかし、こういった関係は一般企業では皆無であり、よって「怒る」という行為が尾を引く可能生は高いのです。

 

また、この場合も「部下がどのように思うか」が全てであるため100%問題がないとも言えません。

 

やはり、どうしても相手の解釈による部分が大きいため上司は最大の注意を払って部下と向き合わないといけない以外は言えないのです。

 

だからこそ、上司は部下には「怒る」のではなく「叱る」という行動を取るべきです。

 

 

 

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