【食品偽装とデフレ】伊勢海老や車エビの偽装事件で分かったように、デフレの1つの原因は原材料の質の低下かもしれない

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2013年には「ブラックタイガー」を「車エビ」と偽装、「オマール海老」を「伊勢エビ」として偽装する食品偽装の事件が相次ぎました。

食材偽装問題 - Wikipedia

 

これは企業や店舗の問題として非常に悪質です。
消費者としては食品偽装ではなく、詐欺事件として立件して欲しいほどです。

 

 

しかし、ここでもう1つ考えられることとして「このような食品偽装が起きると、本来の商品の需要が下がりデフレが促進されるのではないか」ということです。
「安い商品ばかりが売れていってしまう」とも言えます。

 

どういうことかと言えば、この事件の前に私が以前贔屓の魚屋に行くと、そこでは伊勢エビが売られていました。

その時の値段は1kgあたり1,500円くらいだったと思います。
また生け簀には伊勢エビもたくさんあり、物が売り切れるということはまずありませんでした。

 

しかし、この偽装事件が起きた後、魚屋に行くと伊勢エビがありません。
その時に店主に聞いたところ、食品偽装事件以降、伊勢エビの価格が市場で高騰しているとのことでした。

 

 

ここで気がついたのですが、【本来価値の低い物を高価な物として偽装して売り出せば、経済をデフレにしてしまうということ】です。

 

この伊勢エビが市場で高騰した理由は、需要と供給です。
つまり、伊勢エビの需要が爆発的に増えて、値段が大幅に上がったということです。

これはもちろん食品偽装を行なっていた事業主が、自らの発覚を恐れて慌て、オマール海老ではなく伊勢エビを買い付けたからだと予想できます。

 

つまり、伊勢エビが高騰するほどの多くの事業主が食品偽装をしていたわけで、テレビで放送された事業者は氷山の一角というわけです。

全ての事業者が伊勢エビを買っていれば、伊勢エビは本来の価格を保てたわけです。

 

ここから言えることは、産地偽装やブランド偽装、食品偽装は正しく厳正に処罰される方が経済にとって良いということです。

法律が厳正に適用されることが、経済や商業活動が健全に発展して維持されるには必要ということです。

 

これまで消費者も「高級な車エビ」だと思って「ブラックタイガー」を食べていました。
高価なお金を払って、安い偽装品を食べていたのですから、このように食品偽装は経済だけではなく、消費者の心まで寂しくしていたわけです。

 

 

今回は「悪銭は良貨を駆逐する」ではなく「オマール海老が伊勢エビを駆逐」していたわけです。

 

なぜ食品偽装が起きたのか?

これは【情報の非対称性】によって起きたことだと言えます。

【情報の非対称性】とは、お互いのどちらかが専門知識を持っていない場合、情報量に違いがあるため、知識を持たない人は知識を持つ人に騙されやすくなります。

 

例えば、中古車市場などでは車の修復歴など一般の人にはわかりません。
一般の人には専門知識が無いので、車を見てもどこを直したのか、どれくらいの傷だったのか検討がつかないのです。

それを利用して中古車営業マンが「この車は修復歴がありませんよ」と言えば、修復歴があり価値が低い車を、価値のある車に装うことができます。
一般の方がそれを買ってしまえば、価値の低い車が売れることになります。

 

 

食品偽装でも同じです。
バナメイエビを車エビ、オマール海老を伊勢エビと判断できる一般の方はそうそういません。
これを見分けるのは非常に難しいのです。

 

そういった情報の非対称性を利用して、今回の事件が起きました。

そして、今も伊勢エビの価格は戻っているのではないかと思います。(時価ですから参考になりませんが)

つまり、ほとぼりが冷めたのでそろそろ伊勢エビからオマール海老に切り替えている業者がいるでしょう。

やはりこういった問題は行政がさらに踏み込んで対処して欲しいと思います。