「胸襟を開いて話してくれる」「履歴書を返却してくれる」私が出会った尊敬できる企業の社長

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これは私が大学生の就活中に出会った社長の実話です。

ITベンチャーの雇われ社長と中小企業の履歴書を返却してくれた社長の話です。

 

就活中の大学生の私に胸襟を開いて話をしてくれた雇われ社長

関東圏にある小さな企業の面接を受けたときの話です。
この企業では面接が進み最終面接まで行くことができました。
そして、最終面接で社長と会ったのですが、そこでの出会いが面白く覚えています。

 

私は社長に会った時に「オーナー社長」かと思ったのですが、その社長は雇われで働いているらしく、私に色々と会社の愚痴を教えてくれました。

話好きの社長であり、面接の最中に話の骨子がズレて就活とは別の話題になっていったのです。

例えば、「オーナー社長じゃないから給料はそんなにないよ。年収1,000万円くらいかな。でも、税金引かれると大して残らないから、ベンツなんか買えないからね」
「雇われ社長にはならないほうが良い。オーナーと部下から挟まれて精神的に削られるから、会社やるなら自分で作ったほうが良いよ。」とユーモアに溢れた社長です。

「ここは5分くらい歩くと向かい側にうまいラーメン屋があるよ。せっかくここまで来たんだから塩チャーシュー食って帰りなよ」と関係ない話ばかりです。

面接に来たのですが、まるで友達にしゃべるように学生の私に色々なことを教えてくれました。

 

 

そこで私が「社長になるにはどうしたら良いですか?」と聞いてみたところその社長は、

「一日中やっていたいことを事業にする。睡眠時間を減らしてでもやりたいこと。せっかくやるならそれが1番だよ。ちなみにオレは雇われ社長だけどね」と言って自分で笑っていました。

 

 

大学生の就活生に対して、胸襟を開いて話してくれる社長は少なく、実社会の現状を教えてくれたことは大変勉強になりました。
就活中の面接では、事務的なやり取りで終わることも多く、学生が社会の実情を知る経験ができないからです。

 

 

こういった社長に出会えることは稀で、大企業では挨拶くらいでまず話すことも無いでしょう。
この社長は学生では知ることが難しい実社会のことを教えてくれたことや採用するかわからない学生に対しても紳士に受け答えをしてくれことが、今でも心に残っています。

 

ベンチャー企業や小さな企業では、社長と一対一で面接する機会もあるので、大学生の就活生は時間があると思ったら何か疑問を聞いてみると良いと思います。

私のように面白い社長に出会うこともあり、社会経験になる有意義な時間を送れるはずです。

 

社長が面接し、履歴書を返却してくれた企業

私が就活中の時に、出会った小さな中小企業の話です。
この企業では最終面接まで行ったのですが、残念ながら落ちてしまいました。

 

その後、別の企業を受けていると「その面接に落ちてしまった会社からメール」が来ていました。
内容には「今回の応募者数」「採用人数」などが記載されており、その就活の倍率が約50倍(応募者が100人で採用が2人)だったことがわかりました。
また落選した応募者に対しては、お祈りのメールの内容とは違って、機械的ではない人の言葉によるメッセージが入っていました。
そして後日、A4サイズの茶封筒が届き、そこには履歴書が入っていたのです。

 

多くの企業では、大学生の就活も会社員の転職でも履歴書の返却はありません。
私はまだ当時学生でしたが「履歴書が返ってくるのは珍しい企業だな」と感じていました。
多くの会社を受けた今思えば、こういった親切な会社が少なく、とても貴重な体験ができた企業だと思います。

 

 

またこの会社は珍しく、企業の代表が最初(一次面接)に面接してくれていたのです。

 

会社では通常「人事が面接⇒社長が面接」ということが一般的ですが、この企業では「社長が面接⇒社員が面接」といった形を取っていました。
これはその企業が最初に社長が気に入る人間を選び、後は該当部署の責任者に選んでもらうという形にしたほうが業務を遂行する上で重要だと認識していたからだと思います。

 

 

また実はこの会社の採用試験は本来「中途採用」だったのですが、そこに私が企業のホームページから応募して、ゴリゴリとアピールして面接にこぎ着けたのです。
そこに「どれだけ自分がその業界で働きたいか」「そのために今まで何をやってきたのか」書き記して応募したのです。(今思えばやや図々しい気がします笑)

 

もしかすると、そういったことがあって社長が最初に面接してくれたのかもしれません。
他の応募者には聞いていないため、他の人は一次面接が人事であり、私だけゴリゴリに押したため仕方なく社長が出たのかもしれませんね。笑

 

 

この会社では自社には縁のない応募者に対しても、面接の応募者数や個人にメッセージを送り、履歴書を返却してくれました。

この会社は小さな会社ですが、私の中でも今でも強く記憶の中に残っています。

 

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こういった社長との出会いは学生の当時の自分にとって素晴らしいものでした

こういった会社、社長と出会えたことは、大学生の就活中であった自分にとってとても良い刺激でした。
私の世代はリーマンショックからの東日本大震災、原発事故で散々な状態で、周りの学生も就活浪人が多かった時代です。
今の大学生は知らないでしょうが、当時は就活をしても上手くいかない学生も多く、就活がうまくいかず自殺する学生もいたほどです。
さらに圧迫面接やトヨタ関連会社の役員が女子学生に内定をちらつかせて肉体関係を求めたりするセクハラなどの問題もあり、企業に対して学生も不満が溜まっている状態でした。

 

私も最終面接で落とされたり、不誠実な対応をされたりと企業に対して不信感が募っていた頃でしたが、こういった就活中の学生でも人として扱ってくれていると感じさせてくれる企業は初めてでした。

私はこういった企業と出会えて幸運でしたが、こういった出会いがないまま社会人になってしまうと、企業や会社に対しての見方は変わってしまうのだと思います。

会社や社会に対して卑屈さや復讐心だけを持ち、それが肥大して事業や企業も自分だけのためを考えてしまうということです。
そういった考え方が根底にあれば、事業の内容も企業としての在り方も間違った方向に行ってしまうはずです。

 

 

そう考えると、就職活動という期間が長かったことが、こういった素晴らしい企業の社長と出会えたキッカケになったことは、むしろ幸運でした。

 

私も今の会社や社会には欠点が多いとは思いますが、それだけではなく企業には素晴らしい社長もいることを、私が出会った社長として一部をここに残しておきたいと思います。