「鬱病で退職したら給付金はあるの?」
「業務以外でケガをしたんだけど、休職中は補償はないの?」
と会社員の方は悩みが尽きないと思います。
そこで、ここでは実際に私が貰った手当金が貰える補償などについて複数紹介します。
これは会社が教えてくれることが少ないので、現在健康な人も頭に入れておきましょう。
怪我や病気で働けない時の給付金はこれだけある
傷病手当金
傷病手当金とは、保険料を納める会社員などが病気や怪我を理由として休職・退職した場合の補償です。
労災との違いは、業務とは無関係の場合でも申請できることです。
私も利用したことがありますが、退職した後に給料の約3分の2が支給されました。
そのため鬱病や体調不良で休職中に給料が出ない会社員でも、これを利用すれば不足分を補填できますから本当に助かります。
私が傷病手当金を受けた当時は、利用には「申請書類の提出」+「医師の診断」が必要でした。(多分現在も)
心療内科などの担当医師にこの書類を記入してもらい、記入後(1週間くらい)に再度受け取り、それを郵便で保険組合に届けると後日振込みがあります。
全体的にこのような仕組みをしています。
この傷病手当は「連続する3日間を含めた4日以上働けない場合」「仕事に就くことができない状況」など支給条件があります。
病気やケガでこの傷病手当が必要になる場合もあるでしょうから、必ずチェックしておきましょう。
労災保険
労災とは、会社員の業務において怪我や病気になってしまった場合に貰える保険です。
支給には業務上でのあることが労災に認定されるために必要です。
ただ社会的に労災に認定されることが少ないなど問題が多いとも言われています。
失業手当(失業保険)
失業保険とは会社を解雇された会社員が貰えます。
もちろん病気や怪我で退職した社員でも失業保険は貰うことができます。
本来自己退社では待機期間という期間があり、7日間の待期期間と3か月の給付制限期間は貰うことができません。
しかし、特定理由離職者については待機期間の7日後から貰うことができます。
また雇用保険加入歴によって支給期間は異なりますが、1年以上の保険加入歴があれば90日間支給されます。
1年間働いた方は失業保険は必ずチェックしておきましょう。
障害年金
年金を支払っている方が病気や怪我で障害を抱えてしまった時に支給される年金です。
この障害年金は会社員として働いている時以外にも、交通事故や事故で怪我をしたときにも支給されることが上記の3つとは異なる特徴です。
支給される金額は「障害基礎年金1級」「障害基礎年金2級」によって異なりますが、年間100万円に届かないくらいの金額になります。(2019年現在)
怪我や病気で退職する時には
離職票で
退職時には会社から離職票が送られてくると思います。
この時に離職理由を選択する欄があり、会社都合や自己都合退社などを選択します。
その際に「特定理由離職者」というものがあります。
これは病気や怪我を理由として退職した失業者のことで、失業保険給付日を遅くすることができます。(私の時は最大2年間)
これにより傷病手当金を受けて療養・治療している場合は、失業保険の給付を遅くすることができます。(傷病手当金が期限切れになっても失業保険が貰える可能生有り)
ですから、意外と傷病者に対しては手当金が支給される期間が長くなっていますので是非覚えておきましょう。
・厚生労働省:特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準
市役所で年金免除申請など
失業保険の給付の前に失業保険の説明会があります。
その際にも説明されますが、市役所などで年金の免除申請などができます。
失業後は基本的に国民保険になりますが、支払いが困難な場合は免除申請などを覚えておきましょう。
退職後〜申請までに納めた保険料が返ってくる事がある
もし退職後の無職の期間にも年金や国民健康保険を支払っていた場合、無職期間については一部返ってくることがあります。
失業や退職で無職になった時には、市役所の保険年金課に行かれると良いですよ。
もし会社に退職を言い出せない場合・会社との対話が怖い場合
「会社を退職したいけど電話するなんて怖い」
「上司が嫌で話したくない」
そういった方は退職代行サービスを使う方法も手段としてあります。
退職代行サービス
退職代行サービスは退職手続きを代行してくれるサービスです。
もう会社と関わりたくないと悩まれている方は退職代行サービスを利用すると、精神的に楽になるはずです。
退職前に制度をよく知っておこう
これから退職する人、退職の予定が無い方もいつ病気や怪我をするかわかりません。
こういった制度を知っているだけで、万が一の事態の備えになります。
お金の問題は退職や失業と大きく関係しますから、いつでも備えておくことを忘れずに。