私が会社を辞めた1つの理由は「先輩に絶対に将来この人のようなレベルまで追いつけない」と肌で感じたこと

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「会社を辞めたい」と思っている方が居ると思いますから、私が会社を辞めた1つの理由を紹介します。

 

ネットを見てみても

  • 「会社がブラックで残業代が出ない」
  • 「上司にパワハラをされてもう限界だ」

という意見が沢山あり、大体の方はこういった理由だと思います。

 

 

しかし、私も同じような理由はありましたが、もう1つ変わった理由があって会社を辞めました。

 

それは「先輩が一瞬で高度なプログラミングを組み立て、それを見て自分が先輩と同じ年になった時にこれができるだろうか?」と思ってしまったからです。

 

つまり、「自分の限界を先輩が見せつけてくれた」「自分はそこで働き続けるべきではない」ということが明らかにわかったからでした。

もっと言えば、「私はプログラマーやエンジニアの職に向いていなかった」「他の職業がある」というわけです。

 

 

その先輩は「秀丸」というプログラマーをまず知っているエディターがあるのですが、そのマクロを約20分で作り上げていました。

そのマクロの内容も少し複雑で、全部のプログラムからある条件に該当するファイルを選び出し….と膨大なプロセスを必要とするものです。

私が作ったら「多分半日は絶対にかかるだろうな」と思っただろう長いプログラムです。

 

その先輩はそのプログラムを100円の缶コーヒーを飲みながら、途中にタバコ休憩も入れてバチバチとキーボードが割れるような音を出しながら書いていました。

 

「◯◯(私の名前)君できたよ〜」と低く曇った声で言って、私に見せてくれたのですが、その内容の正確さや作業スピード、完璧さに圧倒されたことを今でも覚えています。

「こんな大量のプログラムを一瞬で完璧に作れるスゴイ人がSEには居るのか!」「私が同じ年代になった時にこんなレベルにはなれない…」そう思わざるを得ませんでした。

 

 

当時の私も業務が出来なかったわけではなく、その先輩からは「新人でそれだけ出来れば良いほうだよ」「これだけ出来るなら新人では合格レベル」と誉められたこともあります。(自分で言うのも変ですが)

自分のことを業務的には通用するレベルだと思っていたのですが、この一件で大きく挫かれてしまいました。

 

プログラマーやエンジニアは適性がある職業です。
やってみると分かるのですが、非常に向き不向きがありますから、男性でも女性でも向き不向きが分かれます。

スラスラプログラムが書ける人や頭の中にすぐイメージが出来る人、これらは学歴にも比例しないと言えます。
つまり、もっと根本の部分からこの職業には向き不向きがあるということです。

 

 

私はこの件をキッカケに他の職業に就くことを考えたのは、このような高いレベルの先輩を見て、自分の将来が想像できたからです。
自分はこの職業に向いていない、別の職業のほうがいいなと思い、その後退職することに繋がりました。

 

元々ブラック企業だったので、転職することは考えていましたが、先輩のレベルの高さから自分の適性を知って辞めることになるとは思ってもいませんでした。

 

多くの方は「会社がブラック企業」「残業代が出ないし、サービス残業が強制される」といった理由で辞めると思います。

 

しかし、それだけではなく他の理由でも会社を辞める理由として有り得ることを知ってもらえると嬉しいです。
特に経営者や会社の上司、人事部の方は社員が退職や転職する理由を正しく知らされていないことが多いので、メジャーではありませんが、こういったマイナーな理由もあることを知れば、社員の気持ちを知ることにさらに繋がると思います。

この件では一般的な退職に繋がりやすい事情はありませんが、私の少し変わった退職理由があることを知ってもらえると、「どうしてあの社員は辞めたのか」という疑問にお答えできると思います。

 

 

私にとって今回の体験は、社員の中には「自分の限界」や「適職」について考えた上で、辞める人も沢山いるんだろうと考えるキッカケになった体験です。

 

 

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