「AIや人工知能は人々をさらに貧乏にする可能生がある」これはAIや人工知能で生み出された富が分配されずに、一部の人に偏ることで発生します。
AIや人工知能の開発者や企業が富を独占し、その富が広く再分配されない場合は多くの人が貧困に陥るでしょうと述べているのは、この記事にあるように生前のスティーブンホーキング博士です。
現状として世界では「1%と99% 」と言われるように、富が正しく再分配されているとは言えない状況です。
それを鑑みれば、AIや人工知能が普及した後は正しく再分配が進むと期待できないわけがないでしょう。
「AIや人工知能が労働者の生活にどのような影響を与えるのか」日本でも話題になっていますが、残念ながら多くの人にとって生活上の利便性を高める以外での恩恵は期待できないかもしれません。
AIや人工知能は「オートマチック」なものです。
言い換えれば、自分が寝ていても何をしていても働いてくれる自動販売機のようなものです。
商売ではこの「オートマチック」が儲ける時にポイントになります。
自分の手で一人一人患者を診察する医者や農家、手工業者は収入が限られますが、AIや人工知能はその母数を増やすだけ稼げるようになります。
つまり、AIや人工知能で商売をすると「非常に莫大な利益」を手にします。
これは現在の時価総額のほとんどをITやテクノロジー企業が占めていることからもわかります。
AIも人工知能も起業者は莫大な利益を手に入れ、この富が正しく再分配されないと多くの人が貧困に陥る可能生があるのです。
「インターネット」と「AI」は異なるもの
「インターネットの時も同じことを言われた。だからAIでも大丈夫だろう!」と思われるでしょうが、インターネットとAIは異なります。
- インターネットは「新しい場所(仮想空間)を提供」
- AIや人工知能は「人間の労働を代替できる」
という違いがあります。
これが根本的な両者の違いです。
インターネットが広まった時にはWeb・アプリやSNSといったサービスが普及しました。
インターネットは主に人間の商業活動や知的活動の「場所」を提供しただけで、それ自体に意志や感情を持っているものではありません。
しかし、AIや人工知能は広範囲において「人間の代替」が可能です。
この週間ダイヤモンドの記事によると「会計士」「一般事務」「小売店販売員」なども含まれています。
つまり、経理や審査部門などの事務職を始めホワイトカラーと呼ばれる多くの仕事が代替可能なのです。
すでに保険や銀行など多くの企業がAIの導入を進めています。
ですから、インターネットの時のように「楽観視」をすることは大変危険があります。
確かにインターネットが普及した際にも事務職は減少し、変わりにWEBやアプリ、サーバーや通信販売などの商業が勃興しました。
またAIや人工知能が普及することでそれを管理・維持する職業やそれらを活かした新しい職業が発生することも確実でしょう。
しかし、今回は前回のインターネット登場時以上に大きな変化を迫られ、多くの人が現状の職業から方向転換を必要とする日が来る可能生があります。
AIや人工知能の最大の特徴は「代替」です。
これを忘れてはいけません。
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