普通の会社員でも普通の暮らしができる社会や会社が何よりも大事

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「普通の人」「普通の会社員」が生活できないことはおかしい

ここ数十年、新自由主義やグローバル化が激しくなり世界中で中間層が没落してきています。
貯蓄0世帯が3割を超えるように、日本でもかつての分厚い中間層が崩壊してきています。

この数十年で「成功者にはそれ相応の報酬が必要!」といった言葉が聞かれるように、いわゆる勝ち組の人が金銭を始めとした物の多くを取れる時代になったのです。

確かに努力した人間が得を得られることは大事です。
頑張った人が報われなければ、誰も努力をしなくなるでしょう。

 

しかし、この流れが行き過ぎると「普通の会社員(人)」が暮らせない世の中になってしまいます
残念なことにすでにそうなり始めていると言って良いでしょう。

 

「普通の人」が暮らせない世の中は全体的に悪くなる

世の中の大半は「普通の人」なのです。
この人達が経済的には消費をし、結婚をして子供を産んで、子供や家族のためにお金を使い、子供が大人になって仕事をするから成り立っているわけです。
そしてその恩恵は、経済的に見れば消費、歴史的に見ると文化、政治的に見ると国力や国防などに関わっています。

 

これを長い年月の間、積み重ねて来たことが人間の歴史です。
世の中の大半を占める「普通の人」は重要なわけです。

 

そして、現代ではこの普通の人の多くが「会社員」なのです。
言い方は悪いのですが、消費をして子供を作り文化を担うので「金の卵を産むニワトリ」とも言えるのです。

そのニワトリを育てて面倒を見ようという考え方が合理的ですが、現代ではそのニワトリを焼いて喰ってしまっているわけです。

 

 

経営者から見ると会社員は対立する構造で取り上げられますが、実は「自分の商品を買ってくれるお客さん」でもあるのです。

以前、この記事で書いたように経営者から見て「会社員」とは「消費者」でもあることを忘れてはいけません。
会社員に還元しないということは、消費者に消費の原資を渡さないわけですから必然的に景気は悪くなります。

 

 

ですから「一部の人間だけが全てを得る」「商業的に成功したら何を主張しても良い」というわけではないのです。
「努力して成功した人は経済的に贅沢ができる」ということは必要でも、そのために普通の人が暮らせない社会や会社はいけないのです。

 

例えば、社長が月200万円貰っていても、従業員が手取り15万円では結婚すらできませんし、アルバイトやパートが最低賃金を下回る時給600円などではやっていけません。
この場合、社長は良くても周りの人間が生活できなくなってしまいます。

確かに社長だけをミクロな視点で見ると成功かもしれませんが、地域や国、社会といったマクロな視点で見るとこの会社は失敗になります。
これが一社なら転職すれば済みますが、社会全体がこのようになったら普通の人(会社員)は暮らしていけません。

 

「節度」というものが必要で、それを失うと大衆生活にも大きな影響が出てしまいます。

日本も、それが行き過ぎてしまい企業や社会がおかしくなってしまっているのです。

 

 

お金持ちがさらにお金持ちになっても金融・不動産投資・富裕層向けビジネスを除いて消費は活発になりません。
お金持ちのお金が増えても「1日5食」になったり「洋服を何枚も重ね着」するわけではありません。

それよりも世の中の大半の消費性向の高い層にお金を使わせることが景気を上昇させるには大切なのです。
お金を切り詰めて生活している層にお金を渡せば、欲しい物が多いのですぐに使います。

 

 

だから、以前私は会社の社長は「推薦制度」や「何らかの制限」を入れるべきだと書きました。

人格的に「ヤバイ」奴が社長になると、社内の従業員に対する扱いや社会に悪影響を与えます。
儲けのことを考えてウソの食品で偽装したり、体への悪影響が否定できない薬品を薄めて添加物として使うこともできます。

その後、勢力をもって政治に関わり始めると、その国の広範囲で問題が起きます。
それに対処できないとその国はもうボロボロになります。

国の中に商売があるのではなく、商売のために民がいる国になってしまうのです。

 

努力をすることも努力をした人に成果が与えられることも大事ですが、そのために普通の人の生活を犠牲にするようではいけません。

 

そもそも人間というのは「群」を守るために行きているわけです。
多くの小動物や魚などの生物でもこの傾向が見られ、人間も同じです。
それが人間にとっては家族や友人、兄弟や地域、国というものです。

それを失った考え方が今後どのように世の中で咀嚼されていくのかは私もわかりません。

 

 

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